2015年5月25日月曜日

AND I LOVE YOU SO / アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー

 

AND I LOVE YOU SO 

     / アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー


 そしてこんなにもあなたを愛している
 これまでどう生きてきたかと
 人が問うなら
 僕はただ分からないと言おう

 みんな分かってくれるだろう

 どれほど淋しく僕が生きてきたか
 でもあなたが僕の手をとったあの日
 僕の命は甦った

*そう生きていくことがどんなに淋しいことか知っている

 影が僕につきまとい
 夜の闇は僕を放そうとしない
 だけどもう日が暮れるのも恐れない
 今はあなたがいてくれるから

 そしてあなたも僕を愛してくれる

 あなたは僕のことだけを想い
 僕の心を解き放す
 そんなあなたで僕は幸せだ

 人生を本にするなら短いものだろう

 ページを読み終えた時
 他の全てが消え去っても愛だけは残ると
 僕は信じている

*Repeat

                                        
                                訳 :  赤沢忠之


エルヴィス・プレスリーは類まれな情感でペリー・コモとは違った<アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー>をそっと歌い上げます。もちろん巧さは別格ですが、それ以上に響くのは技量を超えた優しさです。(アンド・アイ・ラブ・ユー・ソークリックでYouTubeに飛びます)

こどもも、大人も、恋心に大きな差があるわけではない。
好きな子にボールをぶつけたり、照れ臭くて反動形成に終始する。

大人になるほど、きつくなる。

恋が愛に変わりだすと、微妙に変わっていく。
優しさを隠さずに出せるようになっていく。

この曲は、自分と自分の大切な人の人生を慈しむ男の歌。つまり愛の歌だ。





この美しいバラード<アンド・アイ・ラブ・ユー・ソー>について『ワークス・オブ・エルヴィス』には次のように紹介されています。

ロバート・フラックの<killing me softly with his song>の作者として知られるドン・マクリーン。その代表作は何といってもパディ・ホリーの死にインスパイアされた71年の<American Pie>で、その中には、The King"も登湯する。これは、そのドン・マクリーンが70年にリリースしたファース卜・アルバム『Tapestry』(チャート・インは72年)に収録されていて、71年にボビー・ゴールズボロ、73年にペリー・コモでシングル・ヒットしている(エルヴィスとペリー・コモの共通レコーディング作品もいくつかある) 。
エルヴイスの甘く哀愁をおびたボーカルをじっくりと味わうことのできるラブ・グ。75年以降コサートのレートリーにも加えらた。ライブ・バージョンエルヴイス・イン・コンサート77』に収録されている。


And I love you so, the people ask me how
How I've lived 'till now, I tell them I don't know
I guess they understand, how lonely life has been
That, life began again the day you took my hand

And yes, I know how lonely life can be
The shadows follow me and the night won't set me free
But I don't let the evening get me down
Now that you're around me

And you love me too, your thoughts are just for me
You set my spirit free, I'm happy that you do
The book of life is brief and once a page is read
All but love is dead that is my belief

And yes, I know how lonely life can be
The shadows follow me and the night won't set me free
But I don't let the evening get me down
Now that you're around me

2014年4月14日月曜日

T-R-O-U-B-L-E/恋のトラブル

T-R-O-U-B-L-E/恋のトラブル


1975.5.6の録音だ。
歌詞も曲も、なによりエルヴィス・プレスリーがいい!

前を走る歌詞を曲に乗せるときに、しぶきが飛ぶようにセクシー、
つかまえても、つかまえても、ラヴ・マシンのような可愛い子ちゃんは
怪しく誘う。。。危ない匂いにひきつられて男は全力疾走。
そう、明るく悪い女が好きな男は多い。
追いかけさせる愉しみはハンターと息もぴったり!
ロックンロールのバカ騒ぎ 万才!




 夜9時から夜中の1時半まで古いピアノを弾く俺は
人が楽しむのを見て飯を食っているのさ
でもダンス・ホールで面白いことなんてあまりないよな
おっ、今入ロから入って来た娘を見てみろよ

ハロー、ミスT-R-O-U-B-L-E
一体独りで何してるんだい
ヘイ、そこの可愛い子ちゃん
T-R-O-U-B-L-Eの匂いがするぜ

パパが文無しに倉ったのは俺が赤ん坊の頃だった
ママは8人の子育てに苦労した
あまりふらつくんじゃないと君われたが夜中に遊びまわり
ママは俺のしつけには失敗したようだ

だけどママは敦えてくれなかったぜ.アンタみたいな女のことは
アンタのママもさぞかし美人だったに違いない
ハロー、そこの可愛い子ちゃん
T- R-O-U-B-L-Eの匂いがするぜ

まあ女なんてほかにも沢山見てきたさ
でも俺の手に命るかさもないと物足りない女ばかり
でもアンタはラヴ・マシンのように全てを兼ね佛えている
華のある美貌で歩く姿は騨のようだ

自然の女神はアンタには良くしてくれたようだね
アンタのママもさぞかし美人だったに違いない
ハロー、そこの可愛い子ちゃん
T.R-O-U-B-L-Eの匂いがするぜ

トラブルのもとになりそうなつまらん顔のことを話してるのさ
男たちは惚れるだろうし、女はみんな憎むだろう
誰もアンタみたいにはなれないって気づかされてね
下手すり第三次世界大戦が始まるぞ

世間もアンタみたいな女には慣れていない
アンタのママもさぞかし美人だったに違いない

Say hey Say hey,Say hey
ヘイ、そこの可愛い子ちゃん
T.R-O-U-B-L-Eの匂いがするぜ

Hey・hey・hey
 

体調の問題があったり、つまずきもしたけれど、エルヴィスは自分に課せられたポジションを全うするかのように快走する。。う~ん!快感!
シャウトするエルヴィスがよすぎるじゃないか!!

<恋のトラブル>をはじめ70年代を駆け抜けようとしたシングル盤のなかでも<ロックンロール魂><約束の地><ムーディー・ブルー><ウェイダウン>は、特に愛しい。

アメリカの祈り>あるいは<ライフ><雨のケンタッキー>などとは一線を画した、これら雄叫びをあげてこの上ない、速球一本勝負の潔さが身上のような曲にこそ、心からの熱いエールと感謝の気持ちをいっぱい送りたい。

スピーディなアクション映画でも聴いているような爽快感は、<監獄ロック><恋の大穴><想い出の指輪>など理屈抜きに楽しい良質のロックンロールにつながって、いつ聴いても楽しい。


<恋のトラブル>・・・これだけでも偉大すぎる人と業績に向かって、無知と無能だけで語ろうというのだから折れて凹んで当たり前なのだ。
それを無神経さだけで乗り越えるというのだから、狂気でしかないのだが、いけいけ!ロックンロールのバカバカしさを身上とした励ましがあるからだ。

この声、この巧さだから、バラードもゴスペルもいい。しかし、なんといってもロッカー。エルヴィスは永遠! 「
メン・イン.ブラック」で、エルヴィスは宇宙に帰ったという都市伝説の王者ぶりも最高にハマって愛おしい。

エルヴィスに涙は似合わない。追いかけて、追いかけて、どこまでも、キャッ、キャッと笑って逃げる可愛い悪女を宇宙の果てまで追いかけて、

T-R-O-U-B-L-E
l play an old piano from nine to half past one
Tryin' to make a livin' watohin' everyhody else havin' fun
Well, I don't miss much if it happens on a danoe hail floor
Mercy, Ilook what just walked through that door

Well , hello T-R-O-U-B-L-E
What in the world arB you doin' A-L-O-N-E
Say, hay, good L-double O-K-1-N-G
l smell T-R-O-U-B-L-E l

I was a little hitty hahy when my papa hit the skids
Mama had a time tryin' to raise nine kids
Told we not to stagger but was up all night
And then I het she oouldn't hardly raise me right

But mama never told me 'bout nothm' I like a Y-O-U
Say, your mama must have been a little something or another too
Say, hello, good L-double O-K-I-N-G
l smell T-R-O-U-B-L-E

Well, Vou talk about a woman, l've seen a lot of others
But too much somethin' and not enough another
You've got it all together like a lovin' machine
Lookin' Iike glory and walkin' Iike a dream

lMother nature's sure been good to Y-O-U
And your mama must have heen another good-lookin' mother too
Say hello, good L-double O-K-I-N-G
l smell T-R-O-U-B-L-E

Well , you talk about a trouble makin' hunka poky faoe
The men are gonna love and all the women gonna hate
Reminding them of everything they never gonna be
Mavhe the beginning of a World War lll

Oh, the world ain't ready tor nothin' Iike a Y-O-U
Well, I bet your mama must have been a good-lookin' mother too

Say hey, say hey, say hey
Say hey, good L-double O-K-I-N-G
l smell T-R-O-U-B-L-E

Hey-lhey-hey ~17 times

 

2010年6月12日土曜日

愛なき女 / Woman Without Love


愛なき女 / Woman Without Love

円熟に入った淡々としたエルヴィス・プレスリーが実にすばらしい。若さの代わりに手に入れたものが響いてくる。

<愛なき女>のバックコーラスは抜群にいい。同じくあの「エルヴィス・イン・コンサート」の<今夜はひとりかい?>のコーラスには泣ける。 聴くたびにいつも気持がやさしさに向かって転がって行く。人間はとてつもなく素晴らしいことができるんだと勇気づけられる。

大事なことは人生を愛していること。

「エルヴィス・オン・ステージ」には少しばかり違和感があったが感動した。
「エルヴィス・オン・ツアー」は互いに心密かに想っていた人との最後のデートをした。
<別離の歌>の文字を見るだけでその人のこと、そのことを思い出す。好きな曲だけど、そんなこともあってあまり聴かない。

「エルヴィス・ナウ」「ラヴレター・フロム・エルヴィス」が苦手だったが、「エルヴィス・カントリー」は気持よかった。
リリースされたばかりの<マイボーイ>に感動していた友人の興奮を聞かされた後、その友人の離婚の証人になった。ふたりはいまでも喧嘩しながら暮らしている。そのようにしか暮らせない二人は、おそらく墓場でも喧嘩し続けるのだろう。

いくつもの季節が過ぎて、やがて2年近く寝袋で生活したり、1年近く病床生活を送ったり、忙しくて音楽を聴く機会は減っていった。
興味がなかったアルバム「エルヴィス・トゥデイ(TODAY)」をずっと遅れて時間差のなかで聴いた。

<恋のトラブル><愛なき女><嘆きのスーザン><想い出のグリーングラス><想い出の影><シェイク・ア・ハンド><アンド・アイ・ラブ・ハー・ソー><ピーシズ・オブ・マイ・ライフ><フェアリテイル>・・・どれももいい。エルヴィスの人柄がにじみ出るような味わいがのあるアルバムだ。
えらく変わった気がしたが、人生を愛する歌をたくさん歌ってくれていたエルヴィス・プレスリーは、やはりここでも人生を愛する歌を歌ってくれていた。<フェアリテイル>の伴奏だけでも幸福な気分になれる。
身も心もガタがきているそうだけど、あの日のエルヴィスの風が吹いていた。

エルヴィス・プレスリーに作曲する才能がなかったなんて思ったことがない。エルヴィスの関心が・・・どう歌おうか・・・に集中していただけだ。医師が自分のカラダより患者のカラダに心を奪われるのと同じことだ。

エルヴィスの遺したエルヴィスの心を聴いていると、自分はもっと人生を愛し、人を愛し、もっと素晴らしいことを実現しないといけないという気になる。
エルヴィスは終わらない。

自分の耳には、遠い日の<広い世界のチャンピオン><心の届かぬラヴレター><ボサノヴァベビー><ラスベガス万才>が流れ、それらと一緒に<愛なき女>が響く。

WOMAN WITHOUT LOVE

Her eyes telf the story so well
She trles hard to h de
So little expected, too often neglected
A woman stripped of her pride
Always s o careful not to cry
Until I fall asleep
Then there in the silence
She lies with a tear on her cheek

The thought comes to mind
That read t somehow
Far hear it I can't quite recall
That a man without love's only half or a man
But a woman is nothing at all

She knows don't ave her
Although heaven knows i've tried
Her reason ror living to go might on giving
The cne thing lhat she's been denied
Without any warning in the wee hours
Of the morni ng she crios
Her deep inside she tries so to hide
Is beginning to show in her eyes

The thought comes to mind
That read tsametimes
Fcr hear it I can't quite recalll
That a man without love's only half of man
But a waman is nothing at all

That a man without love's only half cf a man
But a wcman iis nothing at all

2010年4月25日日曜日

恋のトラブル



恋のトラブル

★☆☆とにかく好きな★☆★★<恋のトラブル>

 歌詞も曲も、なによりエルヴィス・プレスリーがいい!

 前を走る歌詞を曲に乗せるときに、しぶきが飛ぶようにセクシー、つかまえても、つかまえても、ラヴ・マシンのような可愛い子ちゃんは怪しく誘う。。。危ない匂いにひきつられて男は全力疾走。そう、明るく悪い女が好きな男は多い。追いかけさせる愉しみはハンターと息もぴったり!ロックンロールのバカ騒ぎ 万才!


夜9時から夜中の1時半まで古いピアノを弾く俺ば
人が楽しむのを見て飯を食っているのさ
でもダンス・ホールで面白いことなんてあまりないよな
おっ、今入ロから入って来た娘を見てみろよ

ハロー、ミスT-R-O-U-B-L-E
一体独りで何してるんだい
ヘイ、そこの可愛い子ちゃん
T-R-O-U-B-L-Eの匂いがするぜ

パパが文無しに倉ったのは俺が赤ん坊の頃だった
ママは8人の子育てに苦労した
あまりふらつくんじゃないと君われたが夜中に遊びまわり
ママは俺のしつけには失敗したようだ

だけどママは敦えてくれなかったぜ.アンタみたいな女のことは
アンタのママもさぞかし美人だったに違いない
ハロー、そこの可愛い子ちゃん
T- R-O-U-B-L-Eの匂いがするぜ

まあ女なんてほかにも沢山見てきたさ
でも俺の手に余るかさもないと物足りない女ばかり
でもアンタはラヴ・マシンのように全てを兼ね佛えている
華のある美貌で歩く姿は騨のようだ

自然の女神はアンタには良くしてくれたようだね
アンタのママもさぞかし美人だったに違いない
ハロー、そこの可愛い子ちゃん
T.R-O-U-B-L-Eの匂いがするぜ

トラブルのもとになりそうなつまらん顔のことを話してるのさ
男たちは惚れるだろうし、女はみんな憎むだろう
誰もアンタみたいにはなれないって気づかされてね
下手すり第三次世界大戦が始まるぞ

世間もアンタみたいな女には慣れていない
アンタのママもさぞかし美人だったに違いない

Say hey Say hey,Say hey
ヘイ、そこの可愛い子ちゃん
T.R-O-U-B-L-Eの匂いがするぜ

Hey・hey・hey


体調の問題があったり、つまずきもしたけれど、エルヴィスは自分に課せられたポジションを
全うするかのように快走する。。う~ん!快感!シャウトするエルヴィスがよすぎるじゃないか!!

<恋のトラブル>をはじめ70年代を駆け抜けようとしたシングル盤のなかでも<ロックンロール魂><約束の地><ムーディー・ブルー><ウェイダウン>は、特に愛しい。

<アメリカの祈り>あるいは<ライフ><雨のケンタッキー>などとは一線を画した、これら雄叫びをあげてこの上ない、速球一本勝負の潔さが身上のような曲にこそ、心からの熱いエールと感謝の気持ちをいっぱい送りたい。

スピーディなアクション映画でも聴いているような爽快感は、<監獄ロック><恋の大穴><想い出の指輪>など理屈抜きに楽しい良質のロックンロールにつながって、いつ聴いても楽しい。

<恋のトラブル>・・・これだけでも偉大すぎる人と業績に向かって、無知と無能だけで語ろうというのだから折れて凹んで当たり前なのだ。
それを無神経さだけで乗り越えるというのだから、狂気でしかないのだが、いけいけ!ロックンロールのバカバカしさを身上とした励ましがあるからだ。

この声、この巧さだから、バラードもゴスペルもいい。しかし、なんといってもロッカー。エルヴィスは永遠! 「メン・イン.ブラック」で、エルヴィスは宇宙に帰ったという都市伝説の王者ぶりも、最高にハマって愛おしい。

エルヴィス・プレスリーに涙は似合わない。追いかけて、追いかけて、どこまでも、キャッ、キャッと笑って逃げる可愛い悪女を宇宙の果てまで追いかけて、


T-R-O-U-B-L-E

l play an old piano from nine to half past one
Tryin' to make a livin' watohin' everyhody else havin' fun
Well, I don't miss much if it happens on a danoe hail floor
Mercy, Ilook what just walked through that door

Well , hello T-R-O-U-B-L-E
What in the world arB you doin' A-L-O-N-E
Say, hay, good L-double O-K-1-N-G
l smell T-R-O-U-B-L-E l

I was a little hitty hahy when my papa hit the skids
Mama had a time tryin' to raise nine kids
Told we not to stagger but was up all night
And then I het she oouldn't hardly raise me right

But mama never told me 'bout nothm' I like a Y-O-U
Say, your mama must have been a little something or another too
Say, hello, good L-double O-K-I-N-G
l smell T-R-O-U-B-L-E

Well, Vou talk about a woman, l've seen a lot of others
But too much somethin' and not enough another
You've got it all together like a lovin' machine
Lookin' Iike glory and walkin' Iike a dream

lMother nature's sure been good to Y-O-U
And your mama must have heen another good-lookin' mother too
Say hello, good L-double O-K-I-N-G
l smell T-R-O-U-B-L-E

Well , you talk about a trouble makin' hunka poky faoe
The men are gonna love and all the women gonna hate
Reminding them of everything they never gonna be
Mavhe the beginning of a World War lll

Oh, the world ain't ready tor nothin' Iike a Y-O-U
Well, I bet your mama must have been a good-lookin' mother too

Say hey, say hey, say hey
Say hey, good L-double O-K-I-N-G
l smell T-R-O-U-B-L-E

Hey-lhey-hey ~17 times


どんなトラブル(TROUBLE )も、T-R-O-U-B-L-E と解体すれば、トラブルの見え方、考え方も変わります。と、いうかそうしないと解決できない。例のテロ特措法がいい例です。そんなことを思わせるT-R-O-U-B-L-Eです。